
歯科の集客は治療を必要と
している患者さんを集め、必要
な治療を受けていただくこと。
「集客しましょう」とか「集客力を身につけましょう」という風に言われると、少々違和感を感じる歯医者さんも多いのではないでしょうか?最近は「集客」と同じ意味で「集患」という言葉がよく使われますが、「集客とか集患とかいうと悪徳歯医者みたいで嫌だなぁ」と思われる先生も少なくありません。「集客(集患)=儲ける」というイメージが強いため、医療者が儲けの話をするのはタブーという気持ちが強いのだと思います。
しかし、儲けるだけが「集客」ではありません。ここでは「集客」というものの定義を少し変えて、
- 集客とは、先生の歯科医院の治療(サービス)を必要としている人を集めて、治療内容を詳しく説明し、治療を受けていただくこと。
としたらどうでしょうか?
集客は、望んでもいない患者さんをムリヤリ連れてきて治療を受けさせて、歯科医が大儲けすることではないのです。「先生の歯科治療を受けたい」と望んでいる患者さんを、先生の歯科医院に集めてくることが集客なのです。
歯科医院開業 ワンポイントコラム
積極的に患者さんを集めようとする「集客(集患)」は、悪いことのように感じてしまう。医療とお金を結びつけるのは抵抗がある。「集客(集患)」に力を入れていると、金儲け主義の歯科だと思われるのではないか・・・
真面目な先生であればあるほど、こんな風に感じる傾向が強いように感じるのですが、「集客(集患)」は決して悪いことではありません。先生には、「目指したい理想の医療」があるのではないでしょうか。その理想の医療を一人でも多くの患者さんに提供したいとお考えなのではないでしょうか。でも、理想の医療を提供するためには、設備投資も必要ですし、優秀なスタッフを雇用することも必要です。そしてそれを実現するためには、お金が必要なのです。
患者さんを幸せにできる理想の医療を提供するためには、どうしてもある程度の資金が必要です。患者さんを集めてその治療内容に見合った報酬を得ることは、ごく自然なこと。そして得た報酬から設備投資を行い、より良い医療を提供することで、患者さんに還元してくことができます。積極的に患者さんを集めることは、金儲けに走る行為とは限らないのです。